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連載SS第二十四話

「それで?今日は皆んなどうしたの?」

桜の木の下に敷かれた御座の上、それぞれ好きな場所に腰を下ろしている

「いやー桜の見ごろも今日までやし皆んなでお花見でもしよかなー思て」

「…へぇ?私は何の連絡も貰ってないけど?」

「あ、あははーそれはそのーフェイトちゃんとなのはちゃんを驚かせよ思てなぁー」

「にゃはは、はやてちゃんらしいね」

「なのは、甘やかしちゃダメだよ?覗き見なんて最低の行為なんだから」

「まぁ弁解の余地も無いわね…ごめんフェイト悪かったわ」

「私もごめんね…でも、はやてちゃんが面白そうだからって―ね?アリサちゃん」

すすかの言葉にアリサがうんうんと頷く。

「はやて…少しあっちでお話、しようか?」

フェイトの冷めた目付きに身震いしながらはやてはさっとなのはの後ろにその身を隠した。

「なのはちゃんっ助けてっ!フェイトちゃんが苛めるんよー」

「にゃははっ。もうはやてちゃんてばそんなに怯えなくても大丈夫だよ?ねっ、フェイトちゃん」

「えと…なのはが、そう言うなら……」

困ったように笑うなのはを見てフェイトはもう一度静かに座り直し、こほんと咳払いをした。

「そ、そろそろお昼の時間だね、皆んなで食べようか?」

フェイトが用意していた重箱の蓋を開け何段にも重なったそれを御座の開いているスペースへと置く。

「わぁーすごく美味しそうだね~」

「今朝、早起きして作ったんだ。な、なのはに喜んで…もらいたくて///」

「にゃう///あ、ありがとうフェイトちゃん///」

照れるなのはとフェイト…二人の作りだす甘い空気に耐えられなくなったアリサが呆れ顔でフェイトの方へと視線を向けた。

「ま、フェイトは料理、得意だしね。けど、アタシ達も食べるから」

「まぁまぁアリサちゃんフェイトちゃんはなのはちゃん一筋なんやから、しゃあないって」

「うん。二人ともとっても仲良しさんだよね」

むすっとした表情のアリサ…にまにましているはやて…にこにこ顔のすずか…仲の良い友人達の意見を聞きながらフェイトは箸で摘んだ蒲鉾をなのはの口元へとそっと運んだ

「はい、なのは。あーん」

昔から幼いなのはの面倒を見てきたフェイトにとってコレはもういつもの事。

「ふぇ、フェイトちゃん///私もう一人でも食べられるからっ」

皆んなが見ている手前、何となく気恥ずかしくなってなのはは初めてフェイトの差し出してくれた箸を拒絶するような行動を取った――

「……なのは」

途端に寂しげな顔をして悲しそうに箸をそろそろと引っ込めるフェイトを見てなのははしまった!と思った。

「ち、違うんだよ?フェイトちゃんに食べさせてもらえるのが嫌ってわけじゃなくってね―」

(なのはちゃん、あーんしてやって。あーん)

はやてが必死に弁解しているなのはに向かってジェスチャーを送って合図した。

「ふぇ、フェイトちゃん!」

「……何?(しょんぼり)」

「私そっちの黒豆さんが良いな?あ、あーん///」

なのはが恥を偲んでフェイトに食べさせて欲しいと行動で示してみせるとそれまでの落ち込みようが嘘のようにフェイトはたちまち表情を明るくさせた――

「う、うん///黒豆さんだね?はい、なのは。あーん」

「///あ、あーん」

ぱく。もぐもぐ。

「どうかな?味、薄くない?」

ごくっ。

「うん、ちょうどいい。フェイトちゃんはお料理上手だねっ(にこっ)」

「///う、うん。ありがとう、なのは///」

フェイトの奴…相変わらず、なのはには弱いわね…

フェイトちゃんって…凄く分かりやすいよね(くすっ)

あたしも後でなのはちゃんに、あーんしてもらおかな~

二人の雰囲気はまるで付き合い始めたばかりの恋人同士のようでアリサ、すずか、はやての三人はそれぞれ違った感覚でそれを受け止めながら重箱の中身を食べ始めた――

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