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連載SS第二十六話

夕飯を食べ終えたなのはと私は入浴をすませ今、縁側で夕涼みをしている

「はい、なのは」

私は冷たい緑茶を湯のみに注ぎなのはへと手渡した。

「ありがとう。フェイトちゃん」

湯のみを受け取ったなのはは一口だけ緑茶を飲んで顔を綻ばせた

くす。可愛いな///

静かな、夜―

時折吹く風が心地良いい…春の夜空は清んでいてとても気持ちが良かった。

「…なのは」

「なぁに?フェイトちゃん」

不意に名を呼ばれなのはが隣に居るフェイトの端正な横顔を見つめる

「聞きたい…事が、あるんだ…いいかな?」

なのはは素直に、うんと頷いてフェイトの言葉を待った

「あの時…お花見の時…なのは私に何か言ってくれようとしたよね?」

フェイトがなのはに向き直り静かに飲んでいた湯飲みを脇へと置く

「良かったら…聞かせてくれるかな?」

フェイトは風に吹かれ少しだけ乱れてしまっているなのはの髪を手櫛で整え穏やかに微笑んでいる。

「―――っ///あ、あれはねっ、その…///」

なのはの手がぎゅっと寝巻き代わりの浴衣の裾をつかむ…明らかな動揺…俯いてしまった顔…少しだけ赤くなる頬…フェイトは思わず息を呑んだ―

どく、ん。

「―――っ」

早る鼓動…まるで発作のようなこの、衝動…ぎゅっと強く胸元を握りしめ抑えつける…そうしないとこのままなのはを押し倒してしまいそうだった……

「………だった、から…」

「え…?」

「…ェイトちゃんが…綺麗…だったから…」

小さな声…フェイトがなのはの方に視線を向ける…潤んだ瞳…赤くなった頬…それでもなのはは真っ直ぐに私を、見ていた…

「…なの、は……」

「桜、より…フェイトちゃんの方が綺麗だよって…言いたかったの…」

「――///なのはっ!」

「にゃう!?」

気がつけば私は隣に居たなのはを強く、強く抱きしめていた―――

「ふぇ///フェイト、ちゃん…?」

「…ありがとう、なのは…ありがとう……」

フェイトの腕の中、照れ笑いをしながらなのはは幸せそうに目を閉じた―

本当は…フェイトちゃんにちゃんと自分の気持ち伝えたかったんだけど、ね…

にゃははっ///

でも今はフェイトちゃんの与えてくれる温もりと優しさに包まれていたい、な///

フェイトの我慢、なのは知らずである……

なのはがこの時告げられなかった本当の想いをフェイトは知る事は出来なかった…だが、なのはが14才になった後二人はようやく想いを通わせあう事となる――

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