フェイトと不思議な館のなのは達08
「///あ、の…私一人でも食べられる、から…」
「いいからいいから。はい、あーん」
何でまたこういう事になってるんだろう?
「あ、もしかしてお野菜の方が良かった?それじゃ、はい。あーん」
「そ、そういう事を言ってるんじゃな――」
あむ。もぐもぐもぐ。ごくん。
「次は―どれにする?あ、これにする?」
「そうじゃなくって―」
「あーん」
ぱく。もぐもぐもぐ。うん…美味しい///
「なのは人の話を―」
「はい、あーん。」
あむ。むぐむぐ。ごきゅん。あ、これも美味しいな///
「なの―」
「はい。フェイトちゃんあーん」
うぅ…無視ですか?なのはさん……仕方が無いな…あきらめよう…
ぱくり。もぐもぐもぐ。
「美味しい?フェイトちゃん」
ごくん。
「う、うん///凄く美味しいよ?」
大人しく食べさせてもらう事を受け入れた私を見て年上のなのはは微笑む
「ふぅ、お腹いっぱいだ。ごちそう様、なのは」
「ふふ、フェイトちゃんって食べっぷりがいいね?ご褒美に」
にっこりと笑みを深くしてなのはがまた口を開いた―
「フェイトちゃんには特別にこの館で自由に過ごす権利を与えてあげる」
「自、由に…?」
「そう。何をしても良いよ?お台所も食材もお風呂もベッドも何でも自由に使ってくれていいから…私が許可します。」
「…あ、ありがとう?でいいのかな」
「その変わり―条件があるの」
「えと、何…?」
なのはがナイフとフォークを静かにお皿の上へと戻した。
「夜、寝る時は私と一緒のベッドで眠ってくれないかな?」
なのはが可愛らしく小首を傾げて純粋な瞳で私を見つめてくる…
「私…今までずっと一人だったから…寂しいなって…ダメ、かな?」
ぁ、う///そ、そんな風にお願いしてくるなんてずるい、よ…
「ダメ…じゃない、けど…い、一緒に寝る…だけ…それだけ、だよね…?」
恥ずかしさに身悶えそうになるのを必死におさえてなのはの方をちらりと見る。
「や、やだなぁフェイトちゃんてば心配しすぎだよ?私がそういう事、無理やりするような人に見える?見えないでしょ?見えないよね?(必死)」
「だってさっき…///とか…してきたし…」
私がごにょごにょ言うとなのはは一瞬ハッとしてその後ですぐに笑顔に戻った。
「あ、あれは挨拶だよ…あ・い・さ・つ」
「そう、なの?」
「う、うん、そうそう。我が家ではお客様への挨拶の仕方はアレなんだよ」
「そ、そうなんだ…私、知らなくて…失礼、だったよね…ごめん…なのは」
「ううん。いいんだよフェイトちゃんは知らなかったんだし…私もちゃんと説明とかしてなかったのがいけないんだから…」
「…う、ん…そういう事、なら…一緒に寝ても///い、いいよ?」
「本当?嬉しいな///ありがとうフェイトちゃん今夜、楽しみにしてるね」
「あ、う、うん///」
これで良かったんだよね?本当にこれ、で……良かった…のかな?
「それじゃフェイトちゃん早速だけどお風呂に案内してあげるねっ」
「えと、う、うん。シャワー浴びたかったから助かるよ」
「着替えとタオルはこっちで用意しておくからフェイトちゃんは汗を洗い流してゆっくりお風呂に入ってきてね―」
「う、うん。分かった」
フェイトがお風呂で汗を洗い流している間、なのはが自分自身に磨きをかけていた事など知る由も無いが――気弱な狼の命運は果たしてどうなるのか―――
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