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ヴァンパイアなのはさん番外編 ハロウィンSS後編

施設へ向かう車の中、私は助手席に座ってはやてと色んな話をした――

「はやてはどうして太陽の光を浴びても大丈夫なの?」

それはずっと不思議に思っていた事だった…はやては普通の人間なのかな…

「ん~あたしはなのはちゃんとはちょお違う存在なんよ」

「人なの?」

「人…では無いんやけど人、とも言えるような?そうでもないようなー」

「でも、それならどうしてヴァンパイアのなのはと仲がいいの?」

ヴァンパイアでも人でも無い存在って事は、はやてはきっと特別なんだ…

「んーそやなぁーあたしは夜天の一族、最後の生き残りやし…あの子らは大切なあたしの家族やけど別の存在やし…なのはちゃんとは偶然いうか…たまたまいうか…そんな感じや」

「…うん…」

「まぁ長生き、いうんは似てるけどなのはちゃんとは違ってあたしは太陽も平気やし、それなりに立場もある。この町は八神のもんが取り仕切ってるんは昔からやし……それも、もうあたしの代で終わりやけどな」

「どうして?」

「ん、まぁちょお色々あってな…あたしには大事なお役目もあるから結婚とかはする気もないんよ」

「そう、なんだ…」

はやてにも色々とあったんだね…

「いっつも側に居てくれる大切な家族がおるからな…何とかやってけてる感じや」

「ヴィータとか?」

「せや。ヴィータごっつ可愛ええんよ~もうなーあたしにベッタリでなぁいつまでも甘えたさんやからちょお問題ありかなーとか思うんやけどあの笑顔見たらもうそんなんどうでもええって思うんよ///」

「うん、それは私も分かるよ」

ヴィータがはやてに見せる笑顔は私がなのはに見せる笑顔ときっと同じだ///

「お、ヴィータ外で待っててくれてるみたいやなーフェイトちゃん行ったって」

「?はやては、どうするの?」

「ん?あたしにはまだやらなあかん事が残ってるんよ。せやからヴィータの事よろしくな?」

「うん、分かった。楽しんでくるよ」

はやての車から下りた私は待っててくれてるヴィータのところへと走ってゆく

「ふっふっふ、お楽しみはこれからやで?フェイトちゃん」

そんなはやての含み笑いにも気付かず私とヴィータはハロウィン用の衣装を見せ合い意見を交換しあうのであった―――

「トリック オア トリート!」

ホームのお姉さん達から貸してもらった籠を持ってヴィータと二人でどの家から回ろうか?と相談している時だった。

「フェーイ~トーちゃん♪」

「わ!?だ、誰っ?」

いきなり後ろから目隠しをされて驚く私はその声の持ち主を見てもっと驚く事になる…

「///は、はやて!」

え…?

ヴィータが嬉しそうな顔をしてさっきまで私に目隠しをしてきた子供にかけよる。

「どうしたの!?その姿///すっごい久しぶりに見た!!」

私は驚きのあまりしばし呆然とする…だって、あれは…あの子供が…はやて?

「どないしたんやーフェイトちゃん?ビックリか?ビックリなんやな?」

にまにま笑いながらこっちに近づいて来るはやてに隠れるようにして黒いフードをすっぽりかぶった子供もこっちにやって来る。

誰なんだろう?フードで隠れてて顔が良く見えない…

「今夜のあたしは魔女やからな~こんくらいの魔法が使えてあたりまえや♪」

得意気に話すはやてを尊敬の眼差しで見つめるヴィータは子犬みたいだ。確かに衣装は魔女の見習いって感じで雰囲気でてるけど……

「えと、つまりはやての魔法で子供の姿になったの?」

「せや♪」

す、凄い…やっぱりはやては魔法が使えたんだ!!

「でも、はやてって子供の頃とあんまり変わってないんだね」

素直な意見を言ったらはやてがずっこけるフリをした。

「何気に失礼やね…フェイトちゃん…ちょお、お宅のフェイトちゃん素直すぎるんやありませんー?」

はやてが後ろに隠れていた黒いフードをかぶった子の事をうりうりと肘でつつく…

「ちょ、ちょっとはやてちゃんそんなに押さないで!」

え?この声って―――

「ええからええから感動の再会って事で☆」

そう言ってはやてが極上の笑みを浮かべて私の方に突き出すようにして、その子の背中を押した―――

「きゃっ」

可愛らしい小さな悲鳴と共にすっぽりかぶっていた黒いフードがはずれて――

綺麗な亜麻色の髪を風に靡かせてしまったとばかりに表情を変えるその女の子を倒れないように、ふわりと受けとめながら私は目を見開いた。

///な、な、なの、なのなのなのはぁ―――!?

「あ、あの///えっと、その…にゃはは」

背丈は私と同じくらい?ううん少し私の方が高いけど…前にはやてに写真で見せてもらったなのはだ…髪はおろしてるけど///なのは…この子は、なのはだ///

「どどどど、どうしたのなのは!?」

「おーいフェイトちゃーん工事現場みたいになってるよー?」

…ちょっとはやては今、黙っててくれるかな?

「えっと、はやてちゃんがどうしてもって///子供達だけだと心配だから私達も参加しようって言われて…にゃはは参ったな」

「は、はやてぇええ!」

私は戸惑ってるなのはの可愛さに目眩を覚えながらはやての方を振り向く

そして―親指を突き出す!!

「ナイスやろ!フェイトちゃん!!」

「うんばっちりだよ!!はやてありがとう!!!」

はやてと通じ合ったのはこの時が最初で最後だったのかも知れない。

「///はやて一緒に回ろっ!」

「もちろんや!ほな、あたしらは行くなー?後はお二人さんでどうぞーや♪」

子供の姿のはやてと手を繋いで楽しそうにヴィータは去っていった。

「あ、あのっ///」

ど、どうしよう凄く心臓がドキドキする…いつものなのはと違って目線が近いからかな///

「わっ私達も回ろうか?」

さっと手を差し出してなのはを見ると彼女も少しだけ頬を染めてそれに応えてくれた。

「うんっ///行こう?フェイトちゃん♪」

ぎゅっと手を握りあった瞬間なのはが走り出して子供みたいに楽しそうに笑うなのはを見て私も笑顔になって楽しくて嬉しくて――

やっぱりなのはと一緒が一番良いな///って心からそう思った。

「トリック オア トリート」

全部の家をそう言って回って籠の中がお菓子でいっぱいになった頃――

「これでしばらくは、お菓子に困らないね?」

「にゃはは、そうだね」

くすくす笑うなのはに私もつられて笑う。

「なのはのその衣装、凄くカッコいいね」

写真で見たやつと同じだ///今日はマントはしてないみたいだけど

「何だかちょっと恥ずかしいんだけどね///」

照れ笑いするなのはも凄く愛しくてグッと繋いだ手に力をこめて引き寄せた

「大丈夫。どんな、なのはも可愛いよ?」

抱きしめて耳元で囁くとなのはの顔がみるみる赤くなっていって―こんななのはが見れるのも子供の姿の時だけだよね――

だって今はちゃんとなのはの事、抱きしめられる///

「///ふぇ、フェイトちゃん?」

「うん、もうちょっとだけ」

本当はずっと抱きしめていたいけど…魔法は12時にとけるって言うし…そしたらもうこんな風には抱きしめてあげられないから……

「ねぇフェイトちゃん」

「ん、なに?」

「このまま飛んで帰っちゃおうか?」

フェイトちゃんも今は吸血鬼さんなんだし、ね。

「家に着くまでこのままでもいい?」

「ぅ///うん、いいよ///」

(ちょっと飛びづらいけど…フェイトちゃんのためだもん!)

「それじゃ、帰ろう?」

「うん、行っくよーしっかり掴まっててね?フェイトちゃん!」

「うんっ///」

夜風をきって空を飛ぶ私達―感じるのは暖かいなのはの温もりと鼓動。

同じようになのはも私の事を感じてくれてるといいな――

ハッピーハロウィン♪

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